和田モルックの世界大会が和田小学校グラウンドで開かれ、地区内外からの参加者が腕前を競った。
モルックはフィンランドの伝統的なゲームを元に生まれたどの世代でも楽しめる屋外スポーツ。これに和田地区の特産である「和田丸太」を活用し、関係人口と交流人口を増やそうと和田の里づくり推進協議会が大会を企画した。
ルールはモルックという木製の棒を投げてスキットルを倒し得点を競うもので、ボーリングやカーリングに似ている。2チームで対戦し、最初に50点を獲得した方が勝ちとなる。
和田の里づくり推進協議会では春から準備を始め、地区内外から参加者を募って地域の絆を深めようと検討してきた。今回が第1回の記念すべき大会。これから和田地区の名物イベントとして成長させていきたいと、住民たちが結束して取り組んできた。
当日参加したのは地区内外の20チーム。事前に各地でモルックの体験会などを行ってきた結果、予想を上回る申し込みがあり抽選をするという事態に。天候に恵まれ、参加者たちは思い思いにモルックを楽しんだ。
スキットルは1本倒すと書かれた番号が得点になり、1本以上倒すと倒した本数が得点になる。合計が先に50点になったチームが勝つが、50点を超えてしまうと25点に減点される。常に相手の状況を考えながら、倒す本数の駆け引きを制すれば勝機が見える。
予想以上に盛り上がる大会に、審判をする主催者たちは安堵の表情を浮かべた。
参加者の一人で各地の地域活動に詳しい周南市ふるさと振興財団の國兼裕司さんは「和田にはエネルギーがある。すごい熱量を持ってやってることを地区外に発信するのが上手い。楽しみながらやってることが色んな人に伝わっている」と話す。
決勝はチーム長穂とパワフルシルバークラブの対戦。実力と運を武器に勝ち上がってきた両チームの戦いは、序盤からチーム長穂の優勢で進んだ。最後の1投は見事50点ピッタリを決め、チーム長穂が初代チャンピオンに輝いた。
チーム長穂の竹本朗さんは「自分の力だけじゃなくて、チームでとった優勝なのでとても嬉しい」と笑顔を見せた。
チーム長穂には和田丸太の優勝木と特産の高瀬茶などが贈られた。
大会の企画運営を中心になって手がけてきた佐藤貴志さん「全世代が楽しめるイベント。参加者の笑顔を嬉しかったです。地域内の絆づくり、地域外との交流を図り、色んな形で発信できるスポーツなのでどんどん進めていきたい」と次回に向けて意気込んでいた。
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【番組名】 これくと
【放送期間】 10月24日(月)~30日(日)
【放送時間】 ①7時 ②12時 ③18時 ④20時30分
【チャンネル】 12
【制作】 シティーケーブル周南 新周南新聞社 WAVE
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