周南市の無形民俗文化財に指定されている須々万地区の「八朔祭り」が４年ぶりに行われ、大名行列や網代神輿が練り歩いた。飛龍八幡宮境内にある菅原神社の例祭で、疫病退散や五穀豊穣などを願って毎年８月２５日に最も近い土曜日に行われる。子ども会による神輿や婦人会の踊りなどが奉納され、祭りの雰囲気を引き立ててた。午後８時を過ぎると大行司、小行司を中心にした大名行列が神社に到着。神事が行われた後、大名行列と網代神輿が神社から１．５キロほど離れた御旅所を目指して須々万の町を練り歩いた。来場者は「楽しいです。やっぱり祭りがないと寂しい」と久々の開催を喜んだ。須々万八朔祭り保存会の中村洋一会長は「４００年も続く須々万の伝統ある祭りをなんとか引き継いでいきたい」と話した。多くの見物客で賑わい、華やかで熱気に包まれた夜祭りとなった。

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