周南市出身の俳人、兼﨑地橙孫を偲ぶ芙蓉忌が上御弓町の句碑の前で行われました。これは兼﨑地橙孫の顕彰活動を進めるとともに、俳句などの文化・文芸を振興する人情味豊かな街づくりに努めようと、有志でつくる顕彰会が毎年開いています。徳山藩士兼﨑昌司を祖父にもつ地橙孫は、明治23年生まれ。中学時代から俳句を作り始め、俳人河東碧梧桐に師事し、才能を開花させます。戦後は弁護士として活躍する傍ら県俳句界の指導者として後進の指導に力を入れました。句碑に刻まれている兼﨑地橙孫の辞世の句「今日の日を包みて了(お)へぬ花芙蓉(はなふよう)」を木本清美さんが詩吟で奉納しました。また第8回小学生俳句コンクールの表彰式も行われました。市内6つの小学校からおよそ600の俳句が集まり、14の句が入賞しました。最優秀賞は秋月小学校6年生の武石龍之介さん、優秀賞には高水小学校5年生の田中彩葵さんと徳山小学校6年生の山口陽大さんが選ばれました。兼﨑地橙孫顕彰会の兼﨑人士会長は「今年度は地橙孫の3番目の句碑を遠石八幡宮の境内に建立する。日本の文化・文芸である俳句を通じて心の豊かさや感性を子どもたちに磨いてほしい」と話しました。
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