創立90年を超えるプラント設備機器メーカー徳機株式会社が、50年ぶりに新しいプレス機を導入しました。同社は日本国内で使用されるプラント製品や火力発電などで用いられる圧力機器を製造しています。この日は新たなプレス機の完成を記念して、竣工式が行われました。岡田幹矢名誉会長は「このプレス機が業界はもとより、日本国内で大暴れしてくれることを心から祈念したい」と挨拶しました。今回導入された設備は4000トンプレス機です。今年5月、徳機は9%ニッケル鋼種による鏡板製品を国内で初めて実用化しました。9%ニッケルは、鉄にニッケルを9%含ませるだけでなく、焼入れ・焼戻しの熱処理を行うことにより、優れた強度や靭性が得られる鋼です。今回のプレス機導入により、設備のデジタル化が進むため加工データの収集をすることができます。そのため、これまでベテランの高い技術で行っていた作業を可能な限り数値化でき、マニュアルとしてまとめることが可能となるので、若手の人材育成も効率的に進めることができるということです。岡田哲矢代表取締役は「今までと違ってデータがとれるので、職人の勘だけでなく過去の実例も残せるのでそれが今後に生きれば」と期待を寄せました。
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