海辺の自然について学ぶ「海辺の自然学校」が大島干潟で開催されました。「海辺の自然学校」は、子どもたちが干潟に住む生き物の豊かさや生態系について学ぶ自然体験学習会です。国土交通省中国地方整備局が平成16年から毎年開催していて、鼓南小学校と和田小学校の児童、特別講師として「しゅうなんおさかな大使」の「いかちゃん」が参加しました。会場となった大島干潟は広さ約29ヘクタールの人工干潟で、地元住民と漁業者などで結成された「大島干潟を育てる会」が保全活動を行っています。今回は漁業活動の体験として、干潟に多く生息するアサリの生活環境を改善するための作業を行います。砂を掘り返し、3センチ以上に成長しているアサリを間引きます。生息する密度を低くすることで、より多くのアサリが成長することができます。参加した児童らは「貝とかを持って帰らないと勉強しました」「干潟の仕組みやつくりを学びました」と話していました。しゅうなんおさかな大使のいかちゃんは「泥と触れ合ったりアサリを直接手で採ったりすることは中々できない貴重な体験なので、もっとみんなに泥にまみれてほしいです」と話していました。地引き網体験では仕掛けられた網を、力をあわせて引き上げます。網にかかった小さな魚などを観察して干潟の生き物について学びました。国土交通省中国地方整備局 宇部港湾・空港整備事務所の鈴木純所長は「海をきれいにする・海の生き物を育てることを、地域の方々が一生懸命関わって取り組んでいます。そういった方々も大事にして一緒に歩んで行ってもらえたら」と話していました。大島干潟では、一般人の海産物の採集や潮干狩りは禁止されています。
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