野上町の工房エリーで、めだかの飼育や販売を就労継続支援B型事業所に提案する第一人者 青木崇浩さんの講演が行われました。就労継続支援B型事業所 工房エリーでは、昨年6月から利用者の仕事にめだかの飼育、育成、販売ができる、めだか盆栽を取り入れています。自然や命の大切さを知り、働く喜びを感じてもらいながら利用者の工賃を高めることに取り組んでいます。独自の特許を取得したバクテリアの働きで、水槽の水を自然浄化できるのが特長で、管理の負担を減らすことができます。このシステムを活用して、メダカを使った強い福祉を提案しているのが青木崇浩さんです。青木さんは鬱病を経験した時にめだかの癒しによって克服した経験から、日本初のめだか総合情報サイトを立ち上げました。以降自然浄化のシステムを全国の事業所に提案し、障がいを持つ人の就労につなげた多くの実績を持ちます。講演ではB型事業所の共通の問題点として、生産活動に活気がないことを指摘しながら、高いだけでなく意味のある工賃が支払われ、利用者の満足度と生きがいにつなげるべきと強調しました。自身が鬱病と闘った経験から、同じ思いをする人を救いたいという思いがありました。訪れた人たちは真剣にメモをとるなどして話に聞き入っていました。工房エリーの古野幸恵社長は「めだかの仕事は障がいを持つ人に適している。夢と目標を持って頑張る方を応援したい」と話していました。命や自然と触れ合いながら、夢と感謝をもって就労ができるように道筋をつけていく。就労支援の新たな形として注目を集めています。
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