地震による家具の転倒被害を防ごうと、関門地区の住民でつくる自主防災組織が、住民の自宅を訪れ、家具の転倒防止器具を無料で取り付ける活動を行いました。この地域では、およそ10年前に自主防災組織が発足し、現在22人が所属しています。防災士を養成する講座への参加や地域のイベントでの啓発活動などを通じて、防災力の向上に取り組んでいて、家具の転倒防止器具の取付事業は3年前から続けられています。関門地区自主防災組織のメンバーで防災士の前田貴典さんは「山口県は大きな災害が少ないことから、防災意識は他の県に比べて低いと思います。将来に渡って災害がないということではないので、いつ起こるかわからない大きな地震にはしっかり備えてもらいたいです」と話していました。この日は、周南市岐山通りにあるアパートの所有者が住む2階の一室を訪問しました。器具を取り付けるのは、本棚と食器棚です。まずメンバーは、住民から家具の使用状況や部屋の使い方などを聞き取り、どのような対策が適しているかを確認しました。そのうえで、家具と天井を突っ張り棒で固定する方法や、家具の下に転倒防止の板を差し込む方法などを検討し、家具の種類や設置場所に応じた対策を施しました。作業では、天井や壁の強度を確かめるほか、家具のぐらつきや設置状況を一つひとつ確認しながら、安全に器具を取り付けていました。住民は「この地区はあまり地震は来ませんが、背の高い家具にたくさん本が入っていたら『これが倒れたらこわい』と思いながら生活していたので、しっかり転倒防止していただいたので助かりました。安心して生活できます」と話していました。防災士は、家具の固定は地震によるけがを防ぐだけでなく、避難経路の確保にもつながることから、早めの対策を呼びかけていました。前田さんは「一人でも多くの住民が安心して暮らせる地域にしていきたいです」と話していました。関門地区自主防災組織では、この活動を通して地域全体の防災意識を高め、一人でも多くの住民に家庭でできる地震対策に取り組んでもらいたいとしています。家具の固定は、地震によるけがを防ぐだけでなく、避難経路の確保にもつながります。自主防災組織では、早めの対策を呼びかけています。
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