鹿野で古くから行われているお祭り「鹿野天神祭」が行われました。鹿野天神祭は、学問の神として知られる菅原道真公をまつる菅原神社で、毎年7月30日に開催されているお祭りです。午前10時、子供ドロとよばれる、子どもたちのお神輿が神社を出発しました。鹿野に住む、年少から小学6年生までの子どもたち25人が参加しました。近年参加する子どもの数が減少したため、小型の太鼓になりましたが、以前はもっと大きな太鼓を使っていました。その太鼓を引っ張ると音がゴロゴロ鳴ることから、ドロと呼ばれるようになったそうです。太鼓の音に合わせて子どもたちの元気な掛け声が町中に響いていました。午後7時を回り境内の提灯にも明かりが灯されました。鹿野天神祭の最大の見どころ、大行司・小行司と網代による御神幸です。本物の馬にまたがった大行司と小行司がゆっくりと町を練り歩きます。江戸時代から受け継がれる伝統を守っていて、鹿野の町が情緒あふれる雰囲気に包まれました。後ろに続くのは、大きな車輪が特徴の網代車です。さらしをまいた勇ましい裸坊が元気な掛け声とともに街中を練り歩きます。午後8時を過ぎ網代の一行がメイン会場に到着しました。裸坊たちが威勢のよい掛け声とともに町中を駆け抜けたり、激しく回転させたりします。激しければ激しいほど神様が喜ぶとされていて、裸坊の勇ましさに会場の熱気が最高潮に達します。網代保存会の倉冨洋介会長は「上と下に走っていきますが、人が避けるので神様が通るんだということが子どもも大人も本能的に気づいて避ける、他ではない祭りだと思います」と話していました。地域の人々が世代を超えて受け継いできた鹿野天神祭。今年も多くの人が伝統文化に触れ、鹿野の夏の風物詩を楽しみました。
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