緑に囲まれ、小川も近くに流れる…自然に囲まれた工房TOMO。こちらは木工作家の中村知明さんのアトリエ兼作業場です。
工房内のアトリエにはヒノキやサクラ、アカマツなどで作られた、お皿やトレイ、コップにコースター、椅子など様々な作品が並んでいます。
中でもひと際目を引くのが、年輪とは異なる黒い不思議な模様を持つ木で作られた作品です。これは「黒柿」という古くから珍重されている銘木を使って作られたもの。黒柿は150年以上育った柿の木の中から1000本に1本の割合で出てくるもので、昔から希少性があり中でも杢目の美しい黒柿は特に価値が高いとのこと。工房に来た人は皆「この黒柿に魅了されるんだよ」と目を細めて語っていました。きっと中村さんご自身もこの黒柿が大好きなのでしょうね。
もの作りを始められたのは定年を迎えてから。「人生の楽園」という番組を見て、「このままで良いのか?」と訴えかけられた気がしたからだそうです。その後は工房であるログハウスを建て、ウッドデッキやピザ窯も作られました。すべて独学です。木工だけでなくモノ作り全てが本当に好きな方なのだと感じました。
お薦めの作品をお聞きしました。まずは「黒柿のイヤリング」。黒柿の自然な模様を楽しめるオシャレなイヤリングです。
続いては「黒柿の箸」。箸の上の部分に違う木材を埋め込んだのがポイントで、上品な食事のひと時を演出してくれそうです。
そして「黒柿の一輪挿し(台座付き)」。いうまでもなく黒柿の素材の魅力を最大限に引き出した美しい一輪挿し。でも決して挿した花の魅力を損なわないところが魅力的ですよね。工房TOMOでは間もなく「木の手仕事展」を開催します。期間は4月29日から5月5日までです。興味のある方は是非、足を運んでみてくださいね。
(井上華織)
工房TOMO
場所 周南市久米下落合2593-8
電話 0834-29-1340
この記事の内容を番組でお伝えしています。
番組名 gyutto(ぎゅっと)
放送期間 3月7日(月)~3月13日(日)
放送時間 ①7時 ②12時 ③18時 ④20時30分
チャンネル 12
キャスター 井上華織 木村修太郎
制作 シティーケーブル周南 新周南新聞社 WAVE
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