周南市三丘地区にあるオーベルジュRiuは割烹旅館として1955年に創業した三水園の新しい形態です。
オーベルジュとはフランス発祥の宿泊施設を備えたレストランのこと。
店内は床・壁・天井などが黒く染められた和紙で囲まれ、カウンター前の朱色の盛り台、優雅な曲線を描く椅子、調光を施された光など、まるでドラマのワンシーンのように調和がとれていています。そうここはまさに、お客様と料理が主役のレストランなのです。
店主兼料理長の橋本さん曰く、ここで美味しい料理を楽しんで、素敵なロケーションを堪能してほしいとの思いから「泊まるための宿」から「食べるための宿」へと転換されたとのこと。また店名のRiuという名前は三丘地区を流れる川を表す三水園に因んで付けられたものなのだそうです。
食事に関しては、地産地消をモットーにしながらも、他県産の良いものとも掛け合わせ、それぞれの良さを際立たせていくイノベーティブなお料理を手掛けられているそうで…それが今、ここだけの一皿に繋がっていく、と話されていました。
というわけで通常はコースでの提供なのですが、今回は特別に「イサキのたたき・味噌漬けの沢庵とともに」「エンダイブのオイル焼き」「オオニベの塩焼き・トルティーヤソース」「シンタマのステーキ」の4品を私も頂くことに。どのメニューも「美味しい」だけでなく「美しく」そして新たな発見のあるものでした。一つ一つのお皿ごとに全く違う物語がある、というか…。あくまでも私の見解ですが、例えば、素材を活かし最低限の調味料でその持ち味を繊細に表現する日本料理は美しい直線で描かれた水墨画のよう。Riuのお料理は素材と素材の重なりを楽しみ、重なりから生まれる調和を愛でる柔らかい水彩画のようでした。
尚、オーベルジュですので…勿論こちらでは食事の後に上質な温泉を楽しむことや、懐かしい昭和を感じる純和風で古風な客室でゆっくりとした時間を楽しむこともできます。皆さん、オーベルジュRiuで極上のひと時を味わってみられては如何でしょうか?
(井上華織)
この記事の内容を番組でお伝えしています。
番組名 gyutto(ぎゅっと)
放送期間 9月5日(月)~11日(日)
放送時間 ①7時 ②12時 ③18時 ④20時30分
チャンネル 12
アナウンサー 井上華織 木村修太郎
制作 シティーケーブル周南 新周南新聞社 WAVE
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