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《八代のツル 北帰行まであとわずか》

2023.03.14

周南市八代地区は、全国で最も早い明治20年から鶴の保護を始めた「近代日本自然保護制度発祥の地」です。

大正8年に八代村(現在の周南市大字八代)全域が天然記念物に、その後、昭和30年には特別天然記念物に指定されました。今回はその特別天然記念物に指定されている八代のナベヅルについてお話しを伺うべく、鶴いこいの里交流センターに足を運びました。

鶴いこいの里交流センターは人と鶴の共存を目指して設置された建物。施設では、鶴の保護や鶴に関する調査研究、交流及び情報発信やコミュニティー活動、スポーツ活動等の生涯学習活動を行っています。

こちらで周南市教育委員会の増山さんにナベヅルについてお話しを伺いしました。増山さんによる直近のナベヅル情報は、といいますと…2022年10月26日、周南市八代にシーズン第1弾となるナベヅルが渡来、現在(3月6日)は、13羽のツルが八代で生活していて、北帰行まであと僅か。

そして、この八代のナベヅルを保護しようと、地域住民をはじめ、「ツルを愛する会」など地域内外から多くの人たちが協力して、ねぐらの整備やデコイによる誘引作戦など、色々な活動をされているのだとか。ナベヅル、とっても愛されていますね。因みに増山さんはナベヅルの魅力を約2000キロも離れたシベリアから日本の八代に戻ってきてくれること、雑食のナベヅルがドジョウや草の実などのご飯を咽喉を揺らしながら食べている可愛らしい様子だと話されていました。

そんな可愛らしくて魅力の溢れるナベヅル。是が非でも私もこの目で見たい!と続いて足を運んだのはセンターの近くにある「野鶴監視所」です。この日は風が吹くと少し寒いけれど、ポカポカと日差しの温かい一日。

増山さんとゆっくりとお散歩気分で足を運んでいると、そこにはなんと…。

なんとデコイと見間違うほどに整列した様子の若いナベヅルを6羽、そして少し離れたところに夫婦のナベヅルを2羽、確認することができました。毛繕いなどをする様子を距離は遠いながらも見ることができました。

更に監視所の中に入ると望遠鏡とテレビモニターがあり、肉眼で見るよりももっと大きなサイズで先程のナベヅルの姿をチェックすることができました。(最近、こんな数のナベヅルが出ているのを中々見かけることが出来なかった、と増山さんが言って下さったので益々テンションもあがります。ナベヅルの魅力が少しでも、皆様に伝わればいいなぁと思いつつも、あまりにも嬉しくて、物凄くはしゃいでしまいました。)

増山さん曰く、ナベヅルの北帰行は本当にもう間もなく。おそらく3月の下旬頃ではないかということです。興味のある方は、お早目に足を運んでみてくださいね。

尚、野鶴監視所および周辺への駐車はツル保護のため禁止されています。お車でお越しの際は、鶴いこいの里交流センターの駐車場、もしくは八代郵便局裏の駐車場をお使いください。ナベヅル北帰行の情報などについては「鶴いこいの里交流センター」で確認することができます。

(井上華織)

■特集を動画でご覧ください。

鶴いこいの里交流センター
【場所】周南市大字八代826-8
【電話】0833-92-0003

この記事の内容を番組でお伝えしています。
番組名 これくと
放送期間 3月6日(月)~12日(日)
放送時間 ①7時 ②12時 ③18時 ④20時30分
チャンネル 12

取材依頼、地域の情報など気軽にお寄せください。
ccstv@ccsnet.ne.jp