3月も中旬に入り、春らしい気候になってきましたね。厳しい寒さの冬が終わり、ようやく訪れる春。そんな春の風物詩といわれるものは数えきれないほどありますが…1番に出てくるのは「桜」ではないでしょうか?そして桜を愛でるこの時期ならではの和菓子といえば桜餅です。
まず初めに足を運んだのは中須北の特産品加工販売所「里のはな」です。こちらではちょっと変わった桜餅作りを体験しました。ちょっと変わった…と、いうのもこちらの桜餅、なんとうさぎの形をしているんです。中須北の桜の葉、もち米を使い、同じく中須北で育てた黒大豆を使った黒大豆餡を中に入れた桜餅はやまみちゃんブランドにも認定されていて、名前を「うさしろ」といいます。
お店の佐伯妙子さんから指導を受けて一生懸命作った私たちのうさしろは、中の黒大豆餡がほんのりほのかな甘さでもち米を優しく引き立てる、中須の魅力が存分に詰まった一品となりました。
里のはな
【場所】周南市中須北346
【電話】0834-89-0111
続いてご紹介するのは周南市櫛ケ浜のノスタルジックな雰囲気で昭和の良さを味わうことの出来るお店「よしもと菓子店」のさくら餅です。
厳選されたもち米を使い、こし餡(黒)が中に入ったこちらの桜餅は、創業当初から40年近く変わらない味を守っています。昔ながらのさくら餅の味は、どこか懐かしくみんなの心をほっと心を和ませてくれます。
よしもと菓子店
【場所】周南市櫛ケ浜東本町1
【電話】0834-25-0224
続いてご紹介するのはもうお馴染みですよね?みそ饅頭で有名な周南市新町の「いよや徳山店」の桜餅です。
こちらでは、もち米の中に粒あんの入ったベーシックな桜餅と期間限定商品のパイ生地の中に小さな桜餅の入った桜パイを販売しています。桜もちは粒あんならではの小豆本来の風味と食感を感じることのできる季節の一品。また期間限定商品の桜パイは現在、お店の人気No3商品になっています。
いよや徳山店
【場所】周南市新町2-24
【電話】0834-31-1480
まだまだご紹介しますよ。続いてご紹介するのは周南市銀座のアーケード内にある和菓子司「寿美屋」の桜餅です。
こちらでは、もち米の中に入る餡子に皮むき餡を使用したこだわりの桜餅を味わうことが出来ます。皮むき餡はその名の通り豆の皮を一粒一粒むき、煮て作る餡子で、皮の色が入らないため通常のこし餡よりは色味は淡いものの、まろやかな口溶け。あっさりとした風味の桜餅を味わいたい方におススメの桜餅です。
和菓子寿美屋
【場所】周南市銀座2-8-2
【電話】0834-21-1114
続いてご紹介するのは、和菓子が人をつないで輪のようになり、更に和菓子の輪が広がってほしいという願いを込めて「和菓子のわ」という和菓子ブランドを作った周南市政所の「和洋菓子なかがわ」のさくらもちです。
こちらでは、この辺りに多いもち米ではなく道明寺粉を使い、こし餡を中に入れたさくらもちを販売しています。もっちり・つるりとした喉越しとつぶつぶした食感が堪らない桜餅は可愛らしい丸い形をしています。
和洋菓子なかがわ
【場所】周南市政所3-13-12
【電話】0834-62-2488
そして最後にご紹介するのは、一昨年100周年を迎えた周南市清水の伊豆屋菓子舗のさくら餅です。
こちらのさくら餅も道明寺粉を使っていますが、その中に入る餡子は黒餡と白餡を混ぜたものを使用しています。もちもちとした道明寺粉の中にある独特の風味と皮の味を活かした黒餡に淡泊であっさりとした白餡。その2つのハーモニーに惚れ込むお客様は非常に多いんだそうです。
伊豆屋菓子舗
【場所】周南市清水1-10-4
【電話】0834-62-2523
さて、今回は春の和菓子「桜餅」をご紹介してみましたが如何でしたか?一口に「桜餅」と言っても、そのお店ごとの味や素材へのこだわり、果ては桜餅の表記の仕方まで違っていて本当にビックリしました。それぞれのお店のそれぞれの個性が光る桜餅。皆さんもぜひ、お気に入りを見つけてみてくださいね。
(井上華織)
この記事の内容を番組でお伝えしています。
番組名 これくと
放送期間 3月20日(月)~26日(日)
放送時間 ①7時 ②12時 ③18時 ④20時30分
チャンネル 12
取材依頼、地域の情報など気軽にお寄せください。
ccstv@ccsnet.ne.jp