CCSネット YouTube facebook

《ヤサイコトバ作家 西川満希子さん》

食は生活の基本の1つ。健康の為、バランスのよい食事で野菜不足に気を付けたいもの。更に楽しく美味しく食せれば、こんなに嬉しいことはない。

野菜ソムリエとして野菜の栄養やレシピなどを豊富な知識を基に楽しく伝える西川さんは、ソレーネ周南ベーカリーキッチン「菜」で産地消に拘ったメニューを考案している。フェア中の「周南産トマトまるごとドリア」を頂き、西川さんの生家へ向かった。

防府に抜ける椿峠手前、山肌沿いの戸田下苔谷。川のせせらぎと蝉の声響く土間に、ビタミンカラーの装いで笑顔こぼれる西川さん。お父様は収穫したての鮮やかな野菜を並べていた。周南西部は温暖肥沃な土地と聞く。ここでご家族が育てた野菜は、毎日4世代同居7人家族の食卓を彩り、ソレーネにも出荷されている。

15年前、シチューのCMで野菜ソムリエの王理恵さんに「カッコいい!」と釘付けになった。お父様が退職を期に農業に専念され、また東日本大震災で食を見つめ直したことも後押しとなり資格に挑戦。初級から野菜の歴史や栄養素、伝え方の要でコミュニケーションも学ぶ。「野菜はその形になるまでに歴史や意味がある。愛おしい」との気持ちが芽生え、

自分らしくどう伝えるかの事業計画も提出し上級プロに昇級。

計画の1つ花言葉ならぬ「ヤサイコトバ」は、息子さんの試合前夜、いわゆる勝つ(・・)丼ではなく消化吸収が良く効率的にエネルギーとなるホウレンソウ料理に「勝利」のコトバを添えたことがきっかけで誕生。ホウレンソウが苦手だった息子さんが自然に食べ始め、コトバとゲン担ぎ食が増えた。もともと書くことが大好きだったことも活き、溢れるコトバから「ヤサイコトバおみくじ」も作っている。

そしてこの夏「野菜ソムリエアワード金賞」に輝き、名実ともソムリエ日本一となった。

「野菜が苦手なお子さんには、トマトならミニから大きいものまである種類を色々試して。大人と子供の好みは違う」

納得しつつ引いたおみくじには、白菜「幸福」とコトバがあった。この冬、我が家の食卓は家族の幸せが叶う鍋中心メニューに決定だ。

西川さんのコトバから、自然の恵みに感謝し心底「いただきます!」の気持ちが湧く。

「身近な野菜で体と心を支えたい。野菜は、体の栄養にも心の栄養にもなる食べるお守り」と語る西川さんは、これからも野菜にコトバを添え、栄養を楽しく伝え続ける。

(文:恵雅子  写真:林義明)