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《一般社団法人 ブロンズ人材協会 顧問・理事 藤本賢司さん》

内閣府による『エイジレス章』は、年齢にとらわれず、自らの責任と能力において自由で生き生きとした生活を送るエイジレス・ライフを実践している高齢の方に贈られるもの。2021年度、全国50人の1人に選ばれたのが藤本さんだ。

受章のきっかけは、シニアの国民大会である『ねんりんピックおいでませ!山口2015』で全国の皆さんの歓迎おもてなし係として、県内40団体の代表リーダーで結成したボランティア活動。大会後、このまま解散してはもったいないと県知事から委託を受け県内全域のボランティア団体『おいでませ!シニア隊』を作り、ゆめ花博など県が行う大会応援をし、足掛け7年活動。その解散式で、県社会福祉協議会から章への推薦の話があった。

「生まれも育ちも周南。旧徳山」と語る藤本さんは、大学進学で上京。金融機関に就職後、企業調査の財務分析ノウハウを活かし東京商工リサーチに転職。一旦は徳山にUターンしたが、県外で転勤生活を繰り返すなか15万社もの社長と出会い、調査や分析をし、どんな会社が伸びるのかを見極めた。念願が叶い定年2年前に30年ぶりに帰郷すると、泉原町自治会長に。独自で動く自治会作りを目指して資源ごみ回収で収益を得、自治会活動の充実を図る。この経験を基に、企業の第一線で活躍してきた人が地域発展に取り組むNPO法人山口県アクティブシニア協会(AYSA)会長を務め、技能・技術・資格を持つシニアを中小企業への再就職マッチングバンク事業を開始。時代の流れに沿い400人の再就職を斡旋するなど、13事業を展開。収益は勿論、中小企業白書にも取り上げられた。「バラエティーに富んだ人脈ができた。自前で動ける収益が無いと、活動継続は厳しいです」

同時に徳山ロータリークラブでは留学生支援、徳山大学ではベンチャービジネス論講義の特任教授など、培った経験と地域の特性を生かして次代へ繋げた。日本経営士協会に関わる中、コロナ禍で思うように動けず勇退。ブロンズ人材協会の設立に携わった。

多彩な活躍に一貫する「社会貢献の気持ち」。現在、地元岐山地区の岐山夢プラン策定委員会で「地区の労働者人口増に注目し、周南地区の核に!と若者やUJIターン者が増える街にしたい」と意気込む。

時の流れに乗りつつ、経験と人脈と行動力の相乗効果で新事業を生み出している藤本さんの眼力は、社会の課題をビジネスチャンスに変える。

(文:恵雅子 写真:林義明)