周南市は「引きこもり支援推進事業」の一環として、NPO法人ふらっとコミュニティーに業務委託し5月17日、周南市糀町に支援施設「ひなた」をオープンさせました。ふらっとコミュニティーとは、引きこもりの方やそのご家族を支援する宇部市にある特定非営利活動団体です。ひきこもりは「半年以上学校や職場に行けず、家族以外の人との密接な対人関係が持てない状態が続くこと」で、2022年度の国の調査によると、15歳から64歳までの50人に1人が引きこもりの状態にあるとされています。こちらの支援施設「ひなた」では、引きこもる人の心が動く当事者支援と家族支援として、ここに来ると心が休まり元気になる、いつ来ても帰っても良い「居場所」。引きこもり、精神障害、生きづらさを抱えた人やその家族、支援者などの相談を専門家が受け付ける「相談」。不登校や引きこもりの子を持つ家族が対応方法などを学ぶことのできる「家族心理教育」。の3つを柱として、本人の居場所確保を目的としたフリースペースや軽食などを調理できるキッチンにトイレ、個室相談室などを備えるほか、講習会や定期的な勉強会などを開いています。NPO法人ふらっとコミュニティー理事の山根さんは「引きこもりは“関係性の病”と言われている。まずは家族が社会から孤立することなく、支援者や家族会と繋がり、気持ちが楽になることが大切、家族が相談機関に繋がらないと支援は始まらない、勇気を出して相談に来て欲しい」と話されていました。福祉的な面だけでなく、本人のペースに合わせながら、より専門分野の医療的な支援ができることがこの支援施設「ひなた」の強みです。その他にも近くこちらではEスポーツやプログラミング塾なども開講予定です。
(井上華織)
■特集を動画でご覧ください。
NPO法人ふらっとコミュニティひなた
【場所】周南市糀町2丁目26
【お問合せ】TEL0834-33-8099
地域の情報などお寄せください。
ccstv@ccsnet.ne.jp