周南市富田のギャラリー庵で、手織り作家でセレクトショップ「ラ・ナチュラ」のオーナーでもある松森賀子さんによる「手織り・ものづくり展 秋色美術館」が開催されました。この作品展は、ギャラリー庵で20年近くにわたって毎年開かれているもの。会場には絹や麻で作られた1点もののストールや洋服、バッグなど様々な作品が出展されていました。そして今年はサブタイトルを「アップサイクル・創造的再利用」と題し、本来は捨てられてしまうはずのモノに、松森さんが手を加えることで新たな価値を与え、再生させるという状況を伝えています。そんな松森さんにとって自身の作品の完成とは、私たち購入者が作品を身に着け、馴染んだ時のことなのだとか…作品が本当にその人のものになった時が完成した時なのだそうです。つまり私たちも作品の完成に携わることが出来るんです。購入者の手で完成に導くことが出来る作品。なんて嬉しいんでしょう。自分の選んだその作品をより一層大切に扱いたくなりますよね。秋を感じさせる独特な色使い、絹や綿、ウールなどの繊維が持つ質感と表情。松森さんの作品は、ひとつひとつの素材とまるで対話して作ったかのような不思議な調和を産み出しています。「見る人それぞれが自由に想像して楽しんで欲しい」と松森さんは語ります。秋色美術館は終了してしまいましたが、松森さんの作品は周南市公園区のセレクトショップ「ラ・ナチュラ」でご覧いただくことができます。
(井上華織)
■特集を動画でご覧ください。
ラ・ナチュラ
【場所】周南市公園区5859−14
【お問合せ】TEL0834-22-1817
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