周南市から譲渡された駅前等に放置されている自転車。それらを分解、そして組み立てなど様々な処置を施してリユースする新わらしべの会。実はこの会、今からおよそ30年前にも活動していましたが、2010年頃に活動を一旦休止。そして11年前、当時の会員の方が「昔活動をしていた頃が懐かしい」「また人の役に立つ活動をしたい」と「わらしべの会」から新たに「新わらしべの会」として活動を再開されました。会員は70歳以上の方がほとんど。そして職業も性別もバラバラです。また当初は多くの方が自転車整備の経験は全くなかったとのこと。けれど作業を通してみんなが仲良くなり、辞めていく会員の技術を次の人が教わり、その次の人がまた次の人へ、と一つ一つの作業や技術を受け継がれているそうです。活動は毎週水曜日、周南市リサイクルプラザ「ペガサス」にて行われており、現在までにリユースして完成させた自転車はなんと3050台(2024年12月時点)。事務局長の炭村さんはリユースされた自転車を見て、「大事に使って欲しい」としみじみと思われるそうです。また会長の水井さんは「会員の皆さんと一緒に世間話をしながら活動をすることにとても生きがいを感じる。これほど嬉しいことはない。難しい整備技術もみんなで一緒に習って成長していきたい。」と笑顔で話されていました。リユースされた自転車は一台1,000円~3,000円でリサイクルプラザペガサスで販売されています。その売り上げの大半は社会福祉協議会へと寄付されています。素敵な活動ですよね。けれど、この新わらしべの会は現在、会員の高齢化が進み、この会を継続していくことが難しくなってきています。新しい会員の拡大が早急に必要です。自転車修理の経験がなくても大丈夫とのことなので、興味のある方はぜひ「新わらしべの会」へお問い合わせください。この素敵な活動が末永く続くことを願っています。
(井上華織)
■特集を動画でご覧ください。
新わらしべの会
【場所】周南市臨海町5(ペガサス内)
【お問合せ】TEL090-2860-6310(炭村さん)
地域の情報などお寄せください。
ccstv@ccsnet.ne.jp