一ノ井出の興元寺で、改修工事が終わった輪蔵式経堂がお披露目された。興元寺の輪蔵式経堂は、経典をおさめておく建物で、およそ200年前の江戸時代に建築された。老朽化や地盤の変動による傾斜・破損が数年前から目立つようになり、令和2年の夏から改修工事が進められた。経堂を全面解体し、劣化した木材を交換。屋根瓦は葺き替え、石垣への荷重を軽減した。経堂の中には経典を納める回転式の書架があり、全国的にも珍しい建築様式が残る。書架は回転させることで、実際に経典を読んだのと同じ功徳がある。落慶式では住職らが読経をあげる中、訪れた人たちが次々に焼香し、経堂の完成を祝った。
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