100分の1ミリの精度で勝負。旋盤作業の技術を競う、高校生ものづくりコンテスト山口大会が開かれた。東部高等産業技術学校で開かれた大会には、南陽工業高校、下松工業高校など、県内の工業高校5校から11人が参加した。競技は日ごろ習得した旋盤作業の技術を競うもので、制限時間内に課題の部品を加工して完成させる。旋盤機械を巧みに操作して、設計図通り寸分のくるいもなく仕上げられるかが勝負。審査するのは、日立製作所のベテラン社員やOBなど、旋盤作業のエキスパートたち。持ち点100点から始まり、見栄え、精度、作業の安全性、時間などで評価され、ミスがあれば減点される。特に寸法は誤差2ミリまでと厳しい評価基準。参加者たちは真剣なまなざしで日ごろの成果を発揮していた。大会は高校生の技術水準を高め、国内産業の発展につなげようと山口県工業教育研究会が毎年開く。日本人特有のものづくりに対する姿勢や繊細さは、海外と比べ評価が高く、日本が高い工業技術を維持できる要因となっている。大会で上位となった岩国工業高校の久保歩夢さんと下松工業高校の渡辺慎也さんは、9月に行われる中国大会へ出場する。
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