中須地区夏の風物詩、虫よけ神事「御田頭祭」が4年ぶりに開催され、揉山が勇壮に練り歩いた。中須八幡宮の豊作祈願の夏祭りとして伝わり、街なかに男衆の威勢よい声が響きわたった。男衆は「久しぶりで嬉しい。興奮気味。勘を取り戻すの苦労したが、最後まで頑張ります」と意気込む。地区ごとに約1.5メートル四方の揉山を作り、子ども2人を乗せて担ぐ。乗り子は小太鼓を休みなくトン・テン・トンと打ち鳴らし、合図で山を下げ、すばやく回り、再び山を上げ、高く放るという動作を繰り返す。今年は朴、市、清渓、東峰、の4地区から揉山が繰り出し、勇ましい掛け声や太鼓の音が響き渡った。終了後は中須八幡宮へ移動して五穀豊穣を祈願した。かつては3日間をかけて行われた御田頭祭。少子高齢化で規模は縮小されているが、地区の保存会が大切に継承している。参加した男衆は、今年の豊作と地区の繁栄を祈っていた。
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