多彩な伝統芸能が集う「しゅうなん郷土伝統芸能まつり」が周南市文化会館で開かれました。このイベントは、周南市内各地に受け継がれている伝統芸能を次の世代に伝えようと、周南郷土伝統芸能保存協会が開催しました。開会式では門井洋次会長が「それぞれの地域に課題がありながら続けている。誇りをもって精一杯伝承活動を邁進したい」と挨拶しました。参加したのは25団体です。ステージでは実演やトークショー、ロビーでは資料の展示や体験が行われました。中須の久保神楽は、明治の初めに人々が五穀豊穣と安泰を祈ったのが始まりです。昭和7年にいったん途絶えましたが、44年に保存会が結成され現在まで受け継がれています。須佐之男命が出雲の国の姫を救おうと大蛇を退治する迫力の演目です。安田の糸あやつり人形芝居は江戸時代後期から伝わり、浄瑠璃にあわせて5本の糸で操ります。ロビーでは訪れた子どもたちが指を器用に使って実物の操作を楽しみました。この他にも福川盆踊りの太鼓体験や、鹿野の堤区宿入奴の衣装体験などが人気を集めました。訪れた人たちは各地の伝統芸能の特色に関心を示していました。
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