周南市昭和通りに「ジビエ専門炭火焼き山厳寒」がオープンした。
オーナーは広島県出身で猟師の父を持つ三吉めぐみさん。三吉さんの幼少期、食卓には父親の狩ってきたイノシシやシカ、キジなどのジビエ料理が並んでいたそうだ。寒い冬、猟期が始まると、父親が狩猟で得た動物を捌く傍ら、自身は炭をおこし、そばで少しずつその肉を切り分けてもらい、焼いて食べていた。それは非常に懐かしい良い思い出だという。その思い出とジビエの美味しさを残していきたい、という思いからこの度、出店を決意した。店名は生まれ育った家が寒さの厳しい山に囲まれていたことにちなんで、故郷の山を思い浮かべて決めた。
実家をイメージした店内には父親の仕留めた鹿のヘッドトロフィーやイノシシの毛皮などが飾られている。
店のオススメは七輪炭火焼肉メニュー。こちらは3種類のセットがあり、今回は5,800円のセットをご紹介いただいた。セットはフラッシュケーゼ、ねぎぽん、ジビエサラダ、串焼き2本、焼肉三種盛りが入っており、どのセットもドリンク付き。
時期や個体によって味や食感の変わるジビエだからこそ、適切に処理・保管された肉はクセや臭みもなく、噛むほどに素材本来の味を楽しめる。そこには幼少時の思い出の味を大切にしたい、という三吉さんの思いが込められている。
その他にも一品料理には、ジビエのソーセージ盛りや鹿肉のローストワサビ醤油、猪肉の塩焼きなどがあり、ジビエの魅力を幅広く伝えることのできるラインナップとなっている。
三吉さんは「イノシシやシカはジビエデビューにぴったり。気軽に足を運んでほしい。ジビエは冬だけのものと思われがちだが、実は年間を通してその時期の素材の美味しさを楽しむことができる。夏には少しさっぱりとした肉のうまみを、冬には脂の乗った美味しさを是非、感じて欲しい」と話す。
ジビエ料理にぴったりな日本酒「gibier」も取り扱う。日本酒の濃醇な味わい、程よい酸味とジビエのマリアージュを是非味わってほしい。
(井上華織)
ジビエ専門炭火焼き 山厳寒
場所 周南市昭和通り2-11
電話 0834-34-8847
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