CCSネットひかりキャンペーン
Facebook Twitter Instagram Youtube

須金フルーツランド 15園が一斉に開園

2023.08.30

周南市金峰の須金フルーツランドは、エコ山口農産物認定制度に認定された15の農園で構成される梨やぶどうの生産地。

8月25日に一斉に開園した。

まずはフルーツランド内にある全ての農園の梨・葡萄の直売所「ふれあいプラザ須金」に足を運んだ。こちらはシーズン中には開園状況や観光案内等も行う須金の情報発信も備えた店。

所長の山本さんによると36種類の葡萄と17種類の梨を取り扱っているとのこと。今年は果実の生育に必要な日照時間や、昼夜の温度差が十分に得られたことで、ぶどうと梨が甘く大きく育ち、近年でも最良の出来ばえだという。

山本さんは「ぜひこの美味しい果物で夏の疲れを癒して欲しい」と目を輝かせる。今年の果物が如何に美味しいか伝わって来る気がした。

実際に農園にもお邪魔してみた。フルーツランドで最も標高の高い北の端に位置する「日の出農園」。梨は二十世紀、幸水、豊水の3品種。葡萄はピオーネ、シャインマスカットを中心に14品種を取り扱っている。

園主は新規就農者でもある周南市出身の藤村さん。長野県や山梨県で果樹栽培やワイン醸造を学んだ後、故郷に戻ってきた。こだわりは安心安全の為の減農薬の取り組みと、ミツバチによる自然受粉など自然の力を借りる栽培を行うこと。よりおいしい果物を育てる為に手を加えながらも、元からある生態系のバランスを崩さないように自然との共生を考えている。

藤村さんは丁寧に葡萄や梨のもぎ取り方を教えてくれた。葡萄はなるべく茎を残し、新鮮さを長く保てるようにハサミで切る(冷蔵庫に入れる際は茎は切っても良い)。

梨はハサミを使わずに大きく実ったものを優しく上に持ち上げるようにしてもぎ取ること等、葡萄と梨にとっての最高の相棒でいたいと願う藤村さんの気持ちが溢れている。

藤村さんの今後の目標は須金の地にワイン工房を作ること。是非愛情いっぱいに育てられた葡萄から作ったワインを味わいたいと感じた。

須金フルーツランドには、この他にも魅力的な農園が多くある。この秋は少し足を延ばして、須金でお気に入りの農園を見つけてみてはいかがだろうか。開園期間は10月上旬まで。

(井上華織)


須金フルーツランド
【場所】周南市金峰2751(ふれあいプラザ須金が入口)
【電話】0834-86-2000


■特集を動画でご覧ください。


地域の情報などお寄せください。
ccstv@ccsnet.ne.jp