鹿野地区の文化祭が開催され住民たちが日ごろの活動の成果を披露した。住民の文化活動を発表する機会として毎年秋に開催される。絵画や手芸などの作品が展示され、ステージ発表では空手の型や日本舞踊などが披露された。地元の市民劇団「わ」の坂本良夫さんによる漫談は、日々の生活のちょっとした不満や社会問題などをユーモアたっぷりにぼやき、客席の笑いを誘った。展示コーナーには園児の絵や小中学生の学習成果をまとめたポスター、鹿野を題材にしたフォトコンテストの写真などが並び、来場者の関心を集めた。鹿野地区在住の木版画家河村よし子さんの作品も特別展示され、かやぶき屋根の家屋や鹿野地区の風景が墨の濃淡で味わい深く表現されていた。地域の交流を目的に食事を無料または低価格で提供する地域食堂も開かれ、家族連れなどが手作りの豚汁とおむすびを味わった。アナウンサーによる朗読やソプラノ歌手のコンサートも盛り上がり、訪れた人は芸術の秋を満喫した。実行委員会の岩田純さん「文化が続くように色々な催しを考えて行っていきたい」と今後に意欲をみせた。

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