光市を拠点に活動する作家で俳優の室積光さんと俳優の村田雄浩さんのトークイベントが行われました。室積さんと村田さんが８月の終戦記念日に合わせ戦没者と子どもたちを題材にした朗読劇「ハダシのカッちゃん」を開催するのに先立ちプレイベントとして行われました。「ハダシのカッちゃん」は室積さんが２００５年に出版した児童小説で、小学４年生の男の子が夏休みに、真っ黒に日焼けした裸足の少年「カッちゃん」と出会って友情を深める物語です。室積さんが朗読劇用にアレンジし、４０年以上の親交がある村田さんとともに改めて戦争の悲惨さを伝えようと朗読劇を企画しました。作品に登場するカッちゃんは太平洋戦争末期にブーゲンビル島で戦病死した室積さんの叔父がモデルで室積さんは「当時の人が壮絶な思いをしたことを伝えたい」と語りました。村田さんは母親が戦時中に集団疎開を経験していて、当時の苦労を何度も聞いたといいます。来場者は興味深そうに二人の話に耳を傾けていました。朗読劇は８月１５日と１６日に下松市の「スターピアくだまつ」で開催が予定されています。

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